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後輩君のためのデジタル一眼レフ教室 Second Season vol.5「ピントと絞りの関係」

2012年01月04日 11:13

kouhai001A.jpg
EOS KISS X3 feat. EF-S18-55mm IS

皆様、明けましておめでとうございます!

っていうか、皆様に忘れられてしまうくらいに久しぶりのブログ記事の更新です。今年は定期的にアップするよう心がけたいと思っていますです。

上記の写真は、後輩君が作った木目込み人形の写真です。色といい全体的な構造といい、芸術的なセンスがあってすごくいいですね~。見てるだけで縁起をかつげる感じがします。

また、標準ズームレンズを使用しているのに、全体的にピントが合っていて、ピントがカリっとシャープに決まっています。私的にはこのくらいなシャープなピントが大好きです。

さてさて、前回(とは言ってもかなり前ですが)の記事のコメントで、後輩君から以下の質問がありました。

「また一点質問なのですが、こういう場合(前回の記事の太白君)でも、EF50mm F1.4の方が、標準レンズより良いのでしょうか?」

答えはもちろん「ノー」であり、カメラとレンズの組み合わせはユーザーの好みで全然大丈夫です。どちらかというと、EF50mm F1.4を私が押しつけてしまった感じもあるので、これについてはちゃんと説明しておらず、反省しています。

後輩君がこのような質問をしたことには、もちろん単焦点ではズームができないという点もあると思うのですが、実際には「思ったよりピントがシャープではない」という問題を心のどこかに持っていることが関係していると思われます。

というわけで、今回は「絞り」についてちょっとお話ししましょう。

ピントがシャープになることと、レンズの「絞り」は、密接な関係にあります。なぜか?

絞り値が少ないということは、短時間で多くの光を得ることができる=シャッタースピードが速くなる、という現象が起きます。これは人間のまぶたで言うと、まぶたを一瞬だけ開いてすぐに閉じる、という感じです。

では、実際にこのことを行うと、目に見えた物はどのくらい記憶しているか?

おそらく短時間で見た物は、あまり記憶がないでしょう。これに対して、長い時間まぶたを開いてじっとしていると、目に見える物をより多く記憶することができます。

これをカメラのレンズに置き換えると・・・・

シャッタースピードが速い(=まぶたの開閉時間が速い)と、ピントが合う範囲が狭くなり、どちらかと言うとピントは甘くなりがち(=見えた物の記憶が少ない)です。

これに対して、シャッタースピードが遅い方だと(=間舞台の開閉時間が遅い)と、ピントが合う範囲が広くなり、どちらかというとピントがシャープになりやすくなります(=見えた物の記憶が多くなる)。

このように、ピントが合う範囲の浅さ・深さを、専門用語で「被写界深度(ひしゃかいしんど)」と言います。

では、シャッタースピードを遅くしてピントをシャープにするにはどのようにしたらいいのか?

もちろんシャッタースピード優先モードで設定を遅くするのも正解ですが、しかしこれでは写真が暗くなりすぎたり、明るくなりすぎたりしてしまいます。もちろん手ブレも起きやすくなります。

もっと簡単な方法が、絞り値優先モード(Avモード)を使い、絞り値を多くすることです。

すなわち、絞り値の多さ=ピントのシャープさ、という関係になっているわけです。

5D2-1906.jpg
Canon EOS 5D Mark II feat. EF70-200mm F4 IS USM ISO250 F9.0 1/80Sec.

この写真は、絞り値をかなり多くし、感度をちょっと上げて撮影した物です。何とかピントをシャープにすることに成功しました(キタキツネさんの毛が細かく見えるのがおわかりでしょうか)。

ちなみにEF50mm F1.4の場合は、絞り値(=F値)を4ぐらいにするとかなりシャープなポートレートが撮れるようです。

ところで後輩君の質問に、「正面を向いている人のポートレートを撮る場合、左目と右目のどっちにフォーカスロックをすればいいのか」というのがありました。これは、どちらの目にフォーカスロックしてもかまいません。左も右も目がレンズに対して前後の位置にはなく、並列しているので、どちらにもピントがあう状態となっています。このことは、上のキタキツネさんの写真を見るとおわかりいただけるかと思いますです。


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コメント

  1. 後輩君 | URL | -

    Re: 後輩君のためのデジタル一眼レフ教室 Second Season vol.5「ピントと絞りの関係」

    明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

    コメント遅くなって申し訳ありません。正面を向いた時のポートレートの件、よく分かりました。

    今回の内容について一点確認なのですが、「ピントがシャープ」というのは、「被写体全体にピントがきちんとあっている」ということでしょうか?で、「絞り値が多い」というのは、「Fの値が小さい」ということですよね?

    つまり、
    ・シャッタースピードが同じなら、F値が小さい方が、大きいよりも、写真が明るく、ピントもあいやすい
    ・F値が同じなら、シャッタースピードが速い方がピントが合いやすいが、写真が暗くなる
    ということでよろしいでしょうか?

    そうすると、F値が多い設定というのは、どのような時に使うのかが気になります。わたしの使っているカメラの標準レンズでは、F3.5~22まで設定できますが、オートで撮ると、大抵低い値になっていますし、オーロラの時は3.5で撮りました(オーロラ撮影マニュアルのページを見ると、本来は、もっと低い方が良いようです)。

    またお時間のある時に、「絞り値が小さい」設定の使い方を教えていただきたいです。

    今年もよろしくお願いします。

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