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後輩君のためのデジタル一眼レフ教室 Second Season vol.7「フラッシュを使うときの鉄則」

2012年03月13日 18:32

すいません・・・このところ冗談じゃないくらい忙しくて、やっとブログ更新です(土下座)。

さてさて、実を言うと後輩君からはこの「後デジ」で覚え、実践した結果を、メールで送ってきてくれました。ただしそれらはポートレートであり、人の顔が写っているので、撮影者の意向によりこのブログでは掲載を見送っていたのです。

その写真で言えることはただ一つ、「とてつもなく上達した」ということです!! 

基本的に写真の構図取りが私よりも優れており、したがって技術さえ身につければ、10年近く写真をやっている私を脅かすまでに成長しています。基本的に好きなレンズはズームレンズのようですが、それはもちろん正解です。カメラのユーザーによって、好きなレンズが単焦点かズームかは変わるのですから。

さて、そんな後輩君に(パソコン上ではなくて)カメラの技術的な点で教えるべきことはあと一つとなりました。
すなわち、「フラッシュの使い方」です。

一例を除いて、ほとんどのカメラに「フラッシュ」(メーカーによってはストロボとかスピードライトという言い方もあります)がついています。これは、暗いところで被写体を撮影するために使うものです。

なぜかというと、暗いところで普通に写真を撮ろうとすると、どうしてもシャッタースピードが遅くなり、手ブレあるいは被写体ブレがものすごく激しくなり、失敗写真がたくさん撮れてしまうからです。

というわけで、このフラッシュを使うことによって一瞬だけ周りが明るくなり、被写体が撮れることは撮れるのですが・・・

実際にモデルのロッピア君を撮ってみましょう。

まず、暗いところで、フラッシュなしの状態で撮影。

7D-9179.jpg

これでは被写体がまっくらで、何を撮ってるかわかりませんね。さらに彼がもし動いていたら、被写体ブレが起きまくりです。

で、そこでカメラの内蔵フラッシュを使って普通に撮ってみましょう。

7D-9180.jpg

もちろん撮れていることには間違いないのですが、これを作品として見ると、おそらくプロカメラマンは「ダメ。アウト。ありえない」と一蹴される危険性があります(涙)。

なぜか?

この写真では、フラッシュを被写体に向けて「直射」しています。つまりフラッシュの光が届く方向が、直接被写体に向かっているのです。

その結果。手前の被写体だけが明るくなり、その後ろが真っ暗になるという、言わばポラロイドみたいな写真になってしまうのです。

しかもこの写真ではわかりませんが、人間の顔を同じように撮ると、顔の肌が肌色ではなくて真っ白になってしまいます。これは、フラッシュの光が被写体の顔に反射することで、フラッシュの白い色がそのまま反映されてしまうのです。

被写体だけではなくて背景にまで光を届かせ、そして前面の被写体と背景にバランスよく光を与える、なおかつ肌の色をちゃんと出したい・・・どうすればいいでしょうか?

そこで使うのが、内蔵フラッシュではなくて外付けフラッシュことCannon Speedlite 270EX!

550D270EXa.jpg

ちょっとカメラが不格好になってしまいますが、この小さな外付けフラッシュが問題の大部分を解決してくれます。

なぜか?

もちろん、この270EXを付けても、そのままで撮ろうとすると、直射のフラッシュになるので内蔵フラッシュと同じ結果になってしまいます。

そこで、この270EXのフラッシュの部分をちょっと引っ張り、思い切って上側にあげてみましょう。大丈夫。可変式なので壊れません(笑)。

こうなるはずです。

canon-270ex-flash-tilta.jpg

フラッシュの発光部分が上を向いた状態になっています。

だまされたと思って、このままで被写体を撮ってみてください。

え?光が上を向いているから明るくならないだろうって?いやいや。まずは撮ってみて下さい。

こうなります。

7D-9181.jpg

上の「アウト写真」と比べてみてください。被写体にはあまり光が強くなく当たっており、しかも背景も明るく撮れています。

いったい何が起きたのでしょう?

実を言うと、外付けフラッシュの光は、天井を照らしました。これによって、天井に当たった光はその天井を明るくすると同時に光の当たる範囲を増幅させ、そのまま下に反射したわけです。

つまり天井は暫定的な「デカいレフ板」になり、バランスよく前側の被写体と後ろ側の背景に光を届けた、ということなんです。

このように、被写体に直接光を当てるのではなく、天井や壁を反射させてフラッシュを使うことを「バウンス」と呼びます。

バウンス撮影をすることによって、シャッタースピードを早くしつつ、バランス良いフラッシュを当てることができるので、モデルさんがより際立った室内ポートレートを撮ることができるのです。

5D2-4368.jpg
Canon EOS 5D Mark II feat. EF70-200mm F4 IS L USM ISO800 F6.3 1/125sec.

ちゃんとしたバウンス撮影の例です。上から間接照明をすることによって、バランスいい光を当てることができました。

ところで外付けフラッシュの270EX、上に向ける角度を調節できるようになっています。これは、「被写体が自分から近ければ近いほど真上に、そして遠ければ遠いほど前側に曲げる」というようになっているからです。光の反射する角度を予測して、270EXを上にする角度を調節します。

また、このバウンスを使っても全体的に写真が暗い場合は、ISO感度を上げて撮ると、より明るくなります。

ちなみに「バウンス」について詳しく知りたい場合は、キヤノンさんの公式サイトでもっと詳しく説明してありますので、このサイトをご覧になってください

・・・と、私がポートレート撮影について教えることは、基礎としては以上になりました。

もちろんデジ一眼について、教えるべきことはまだあります。例えば「RAWでの撮影」についてとか・・・。

ただ、まずは後輩君にデジタル一眼レフの技術的なところをしっかりとマスターし、私がカメラについて教える必要がなくなるようになってからRAWを教えたいと思います。

というわkで、一応「後デジSecond Season」は終わりますが、もちろん「デジタル一眼レフ教室」は終わりません。

詳しくはまだ秘密ですが、もうちょっと視点を変え、初心者のためにもっと基礎からデジタル一眼レフを教えるような内容を扱う予定です。それも、近いうちに・・・。

後輩君にも、ある意味の「今までのおさらい」的な感じで今後も教えていきたいと思います。

おっと後輩君、私のメール宛てでいいから、これからも上達したポートレート写真を見せてくださいね☆

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コメント

  1. Aki | URL | bJqG96ck

    Re: 後輩君のためのデジタル一眼レフ教室 Second Season vol.7「フラッシュを使うときの鉄則」

    「後デジ」大変勉強になるので便乗組でこっそり拝見しています。とっても有難いです(^人^)
    バウンス撮影…なるほど学びました!壁や天井のレフ板効果であれ程自然な趣きになるとは驚きです。屋外でもこのテクニックを応用することは可能でしょうか?

  2. 後輩君 | URL | -

    Re: 後輩君のためのデジタル一眼レフ教室 Second Season vol.7「フラッシュを使うときの鉄則」

    コメントが極めて遅くなり、大変申し訳ありませんm(_ _)m

    お忙しい中、長きにわたるご指導ありがとうございました。なかなか人物写真を撮る機会がないので、人形でバウンスを試してみましたが、光の当たり方が柔らかい感じになるんですね。今度、機会があったら人物でも試してみます。

    他の写真の撮り方サイトもいくつか見ましたが、「このレンズがないと論外」的な論調のものも多い中、わたしの腕と予算にあわせた記事を次々と書いてくださり、どうもありがとうございました。今までノリだけで写真を撮ってきましたが、技術はとても大事なんだな、と実感しています。今後も楽しみにしています!

    そういえば、5月に金環食がありますね。Bluelightさんは、またすてきな写真を撮られるのでしょうね。楽しみです~

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